ワクイマコトの
愛の私情編」

第1回 マジシャンズ仮面の正体
 マジシャンズ仮面と私の関係は、グレートムタと武藤敬司の関係です。
 と、その前にみなさんにマジシャンズ仮面について説明しておかなければなりませんね。最近マジシャンズを知った方は御存じないでしょうが、我々マジシャンズにはマスコット的存在のマジシャンズ仮面という男がいるのです。あの往年のアイドルレスラー(現在も現役で活躍中ですが)ミルマスカラスのようなマスクを被った男でして、ごくまれにマジシャンズの出演するライブ会場に現れます。最近でいえば、6月3日のネガポジでのライブに3人のマジシャンズ仮面が出現しました。しかしこれはストロングマシーンのように増殖しただけの事であり、いわゆる本物ではありませんでした。
 では本物はいつを最後に登場していないのか??正確な日づけは覚えていないのですが、マジシャンズの1stCD<純情色物大王>の裏表紙にちゃっかり映っているところを見ると、あれが撮影された昨年の春あたりまでは頻繁に京都周辺に出現していたようです。あの頃そういえば立命館大学ロックコミューンの定期演奏会にマジシャンズが出演した時、歌い手がマジシャンズ仮面だった事がある気がします。セットリストの1曲目は確か相合傘でした。マジシャンズ仮面はなんとかそれは歌い切ったものの、マスクがのどにくいこんでいたのでしょう、2曲目の前にはすでにマスクを脱いでいました。
 その時の仮面の中の素顔は????なんと、私だったのです。かといって私はマジシャンズ仮面ではありません。彼は全く私とは別人格の別の人間なのです。冒頭でグレートムタと武藤敬司の関係だと言いましたが、もっとわかりやすく言うならば、パーマンのようなものです。普通の?青少年??がマスクを被るととんでもない秘めた力を発揮するのです。
 マジシャンズの歌い手、ライブを演出する立場として私は人知れずスランプという言葉は好きではありませんが、そういった状態になる事もありました。いっその事涌井慎とは別人格を作ってしまえば、そうすればもっと肩の力を抜いてライブできるのではないか??そう考えてつくり出されたのがマジシャンズ仮面なのです。
 しかし何回か変身してみて気付きました。実はそのマジシャンズ仮面自体のキャラを完成させるのがいかに難しいかという事を。そしてそれに気付いてから妙に素顔の涌井慎は自然体で動き出す事ができるようになりました。
 マジシャンズ仮面の正体、それは若かりし頃の私。一段階段を昇るために必要だったものなのです。心身ともに良好な今、私に彼は必要ないのです。いつかマジシャンズ仮面が現れた時、その時はきっと過渡期にあるマジシャンズを見ている時であると思います。それはきっとマジシャンズの宿命を背負ったマスクマンなのです。
 彼がいたからこそ今の涌井があり、マジシャンズがあるのです。マジシャンズ仮面よ、私は完成された君と出会う日を待っている、そして追い掛けている!!